スコットランド、アイラ島で造られるシングルモルトウイスキー「ブルックラディ」。そのフラッグシップボトルである「クラシックラディ」は、鮮やかなターコイズブルーの美しいボトルが目を惹き、視覚的にも楽しめるウイスキーです。無骨なアイラモルトのイメージとは一線を画す、その華やかでクリーンな味わいを探ってみましょう。

テイスティングノート
香り(Aroma)
グラスに注いだ瞬間から、華やかでフルーティーな香りが広がります。青りんごやブドウのような爽やかな果実香に、蜂蜜やバニラの甘い香りが加わります。潮風のようなミネラル感もわずかに感じられますが、ピート香は一切なく、非常にクリーンでエレガントな印象です。
味わい(Taste)
口に含むと、滑らかでシルキーな舌触り。香りの印象そのままに、洋梨やレモン、蜂蜜の優しい甘みが口いっぱいに広がります。後からわずかに海塩のようなミネラル感と、麦芽の香ばしさが追いかけてきます。アルコール度数50度ながら、刺激は少なく、非常に飲みやすいバランスの良さが特徴です。
フィニッシュ(Finish)
フィニッシュは、軽やかでスムーズ。フルーティーな甘みとほのかな塩味が心地よく続き、爽やかな余韻を残します。飲み干した後に残る、清涼感のある香りが心地よいです。
このウイスキーが特別な理由
このクラシックラディは、以下の点で非常にユニークな存在です。
- シングルモルト:ブルックラディ蒸溜所だけで造られたウイスキーです。
- スコッチウイスキー:スコットランドで製造されているため、スコッチウイスキーの定義を満たしています。
- アイラモルト:アイラ島という、アードベッグやラフロイグ、カリラといった強烈なピート香を持つウイスキーの産地で造られています。
- ノンチルフィルタード:冷却ろ過を行っていないため、ウイスキー本来の風味が豊かに保たれています。
特にユニークなのは、「アイラモルトでありながらピート香がない」という点です。アイラ島は、ピート香が強いウイスキーで有名ですが、ブルックラディは創業当初から「ウイスキーは土地の個性を映し出すもの」という考えを大切にし、地元アイラ島の大麦を使用しながらも、ノンピーテッド(ピートを使わない)にこだわって造られています。そのため、ピート由来のスモーキーさは一切なく、アイラ島特有の潮風やミネラル感、そして大麦本来のクリーンでフルーティーな味わいが際立っています。
注目のハイボール缶が発売
このクラシックラディの魅力を手軽に楽しめる、ハイボール缶が2025年9月23日よりローソン限定で発売されます。ボトルで飲む機会がなかった方も、まずは缶でそのクリーンな味わいを体験する絶好の機会です。ウイスキー愛好家はもちろん、ウイスキー初心者の方にもぜひ試していただきたい一杯です。
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